きれいで健康的な歯並びのお子さんの笑顔はとても魅力的です。歯並びが悪いと見た目の問題だけでなく、歯が重なり合っていると汚れがたまりやすく、また歯磨きが難しくじゅうぶんできないのでむし歯になりやすくなってしまいます。
そのため小さいお子さんの場合は将来きれいな歯並びになるように、上あごと下あごの位置関係がずれてしまっている場合は正しい位置にし、あごの位置や歯並びに影響する姿勢であれば正しい姿勢を身に着け、舌を正しい位置を覚えて動かす練習を行い、悪い影響を与えてしまう癖があれば癖を治す必要があります。
とくに上あごより下あごが前に出てしまっている咬み合わせ(反対咬合)、上あごが舞に出てしまっている咬み合わせ(上顎前突)、下あごが左右にずれてしまい真っ直ぐ咬み合っていない交叉咬合、咬み合わせが深い過蓋咬合、上下の歯の間に隙間があいて咬めていない開咬などの咬み合わせの改善は、小さいころに治療を始める必要があります。
このような癖や姿勢は歯並びとあごの位置を悪くしてしまうので、お口はもちろんのことお顔の形にも影響をもたらします。
そしてこれらの癖をご家庭で治すことは簡単そうに思えて実はすごく難しいものです。
仲町台駅前どれみキッズデンタルではお子さんと最初に治療の必要性をよくお話し、紙芝居や絵本の読み聞かせ、マウスピースを用いた口腔筋機能療法、音楽にあわせて正しい姿勢を身につけるリトミックなど、様々な方法で正しいかみ合わせのためのアプローチをしていきます。
口腔筋機能療法とは
指しゃぶりや口呼吸、常にお口が開いている「お口ポカン」などの口に関するさまざまな癖や、頬杖・うつぶせ寝などのお口の成長に影響を与える機能的な問題を改善させて、歯並び、食べる・発音する機能を改善させる治療法です。仰向けで寝ること、舌を正しい位置に置いてお口はいつも閉じることなど、日常の姿勢を改善することにより、歯並びやかみ合わせの異常を予防したり既に歯並びに影響がでてしまっている場合に正常なかみ合わせを目指す方法です。
マウスピース式矯正装置を使うこともあります。
マウスピース式矯正装置ってどんなもの?
お子さんの矯正治療には取り外しの出来るマウスピース式矯正装置を使うことがあります。仲町台駅前どれみキッズデンタルでは「プレオルソ」と「マイオブレース」を導入しています。
お子さんのマウスピース式矯正装置はすでに悪くなってしまった咬み合わせの改善のほかに、色々なお口の癖があって歯並びが悪くなってしまいそうなお子さんの歯ならびが悪くなることの予防効果もあり、さらにお口周りの筋肉のバランスを整えることができるので、きれいに治した歯並びが再び悪くなってしまうことを防ぐことができます。
取り外すことのできるマウスピース式なので痛みが少なく、外す必要のあるときは自分で口の中から外すことができます。また、学校に行くときは家に置いていくので見た目が気にならず、食事や会話や歯磨きの邪魔にならないことが特長です。
むし歯やケガが原因で、乳歯が通常の生え変わりで抜ける時期よりも早く抜けてしまうことがあります。早く抜けてしまうと次の永久歯が生えてくるまで時間が空いてしまうので、その隙間をうめるように隣の歯が動いてしまいます。隣の歯が動いてしまうと次の永久歯が生える場所がなくなってしまい歯並びが悪くなってしまいます。そこで、乳歯が本来の生え変わりで抜ける時期より早く抜けてしまったときは保隙装置が必要になります。保隙装置にはいくつか種類があります。
舌の裏とお口をつないでいる筋があり、舌小帯といいます。舌小帯がもともと短いお子さんがいらっしゃいますが、舌小帯が短いと舌が十分前に出ないのでべーっと前に出すと舌の先が丸くなくハート型になるのが特徴です。舌が上あごに届きにくいのでサ行、タ行、ラ行や英語の th の発音がしにくい状態です。舌小帯も上唇小帯と同様に柔らかい軟組織なので成長の過程で位置が変わってくるので、小さいうちは経過をみていれば大丈夫です。5歳くらいまでまわりのお子さんも赤ちゃん言葉が残っているのであまり発音が気になることがないのですが、小学生になって学校で音読することが始まるとお子さん本人やお友達がきになってしまったり、会話の中で聞き返されることが増えてきてしまいます。なので小学生になったくらいの時期に舌小帯切除術とトレーニングによってきれいに発音できるようにしてあげることをお勧めします。